なんとも頼りない、むしろ火種を抱えたオバマ政権の弱体化が気になりますが、日本だけの投資環境を考えるなら、利益確定の売りをこなしながらも、ジリジリと下値を固める日本株相場の様子は期待が持てる、これまでの展開だと思います。これで大きく落ち込んでしまった売買代金が2兆円を超えて参加者の戻りが明確になれば、相場は強気ムードに引っ張られる可能性が高く、つれて円安基調が支えられるようになると思います。

 税制の変更で、年内に利益確定を行う動きがあり、「相場の頭を押さえる」という見方がありますが、私の受ける印象は「そんな単純ではないな」というものです。
「売り」の動機は利益確定であり、ハッピーな結果であります。

「売った後で安いときがあれば買い戻そう」と思って売る人が大半です。相場の基調がしっかりしている中でのこうした動きはむしろ下値を支える形になり、日経平均ベースで見ると、思ったほどの下押しはないのではないでしょうか。ただし、個別銘柄で実態なく買われてきたものは利益確定をきっかけに沈んでいく可能性を覚悟しておいたほうが良いと思います。

 今、ニッコリしているのは5月以降の相場急落、低迷期にコツコツと安いと思うところを仕込んできた人たちですね。塞翁が馬。来るチャンスは活かしたいものです。

 そして意地悪く見ているのは、新興国投資の曲がり角を連日報道していたメディアの論調です。
「当時とは事情が変わった」と結果論で評すのは恥ずかしいですし、「やはり、新興国投資は活きていた」と何もなかったように報道するのも・・・。個別銘柄投資と同じように、新興国でも投資を継続していい先と慎重になったほうがいい先と分けて考えた方がいい段階にあることは間違いないと思います。