「来年の有望銘柄をひとつ上げてください」という質問が入り始めました。昨年は「ホンダ」、「キャノン」、「任天堂」を上げました。今年はどうするか。
 ひとつ自慢します。昨年、マネージャパン1月号「2006年株と投資の必勝戦略」というタイトルの中で、私だけ「米国株」は上がると主張したこと。理由は「景気回復のため、過去に引き下げた政策金利を2005年を通して引き上げたが、2006年初頭には一旦終了する。これまで株価上昇の足かせになっていた金利上昇懸念が後退することで、相対的に出遅れていた米国株に資金移動が起こるだろう」。エッヘン。時期が半年ずれましたので、「当たりといえるか」という声はありましょうが、ご勘弁を。
 今年は米国を中心にした金利低下が起こる年になると、私は想定していました。従って過去円高で確保できた外貨MMFは外国債券に振り替えて、長期固定する機会を探っていました。そして円高に振れたときは、再び将来外国債券等で高い金利を確保するための準備資金として、高利回り水準にある外貨MMFにこつこつと貯めました。
 金利が下がるわけですから、株式は基本的に買いでした。特に米国金利が主導して金利低下するわけですから、米国株が第一優先だと考えたわけです。
 しかし現在の株式の水準は少なくても割安ではありません。この水準以上で手当てして、長期に放って置いても安心して投資できる銘柄があるでしょうか。おそらく毎日、株価の位置を確認しないと落ち着かないものが大半ではないでしょうか。
 「何でこんな水準まで売られてしまったのか」と玉石混交で売られて放置されている「玉」の中小型株を物色しています。値上がりまでには1年以上かかるかも知れませんが、次の相場を楽しみに投資したいと思います。
 これからは相場の急落を当たり前に受け止めた上で投資を考えています。相場が急落した場合、リスク回避の気持ちが強くなり、やはり確定商品である「国債」に逃げ込むことが今後も多くなると思います。
 国債は日本や米国、英国という主要国だけではありません。新興国の国債にはリスクに見合った高利回りが期待できるところもあり、下手に株価上昇を期待して新興国株式に手を出して急落を見舞うよりも、確実な高利回りを享受した方が、運用として効率的だと考えています。もし「安全でも低金利はつまらん」と考える人は選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。