株式相場の先行指標として注目されている証券会社の業績。主要15社のうち、12社が増収を確保しましたが、販売費・一般管理費を吸収できず、11社が減益になりました(06年9月中間決算)。株式の取引量が減った上に、手数料の引下げ競争が効いているようです。
 松下電器産業は06年9月中間決算で営業利益が2割も増え、勝ち組の代名詞ですが、価格下落による減益要因として2037億円あり、勝ち組も競争にさらされ好業績に浮かれている暇はないと、価格下落に身構えているそうです。いわんや、負け組は大変な状況で戦っているのでしょう。
 この9月中間決算は、企業が想定した1ドル=110円が119円、1ユーロ=135円が150円と、為替が大幅に円安になった効果が増益に乗っかりました。加えて、年後半の資源高を見込んで高く見積もった仕入れコストが予想外の落ち着いた動きとなり、これも増益要因になりました。価格下落は恒常的なものになっていますが、為替や資源価格の先行きはわかりません。「今が良くても、先は心配」というのが企業の本音ではないでしょうか。
 そして来年は好業績を受けて本店を移転する企業が多いようです。六本木ヒルズから赤坂へ。私の古巣大和証券も07年11月に本店を移転するとか。「不思議と本店を移す話がまとまると・・」と慎重な話しもあります。2007年は飛躍する前に身をかがめる年になるのではないでしょうか。