まず注目された中国の理財商品の破綻は回避されたとあちこちで報道されています。理財商品の投資先が破綻しているにもかかわらず、その理財商品を元本で買い取る投資家が現れたとのこと。おかしな話。

 理財商品のデフォルトが騒がれたのは、昨年6月に中国の金融当局が金利面でシャドーバンキングを引き締める姿勢を見せて短期金利が急騰したとき。そして9月末にも12月末にも、市場はデフォルトを懸念しその度に短期金利は急騰を見せました。そして、今回は1月末です。明らかに、間隔は詰まってきており、シャードーバンキングの資金繰り難は深刻さを増しているように見えます。

 どこの誰かは知らないけれど・・・、そんなに奇特な投資家がたくさんいるわけでもなく、近いうちにデフォルトは現実になると覚悟しておいたほうがいいと思います。


 また、昨日から通常国会で代表質問が始まりましたが、印象としては、昨年末と国会論争の内容が大きく変わりそうな気配はみられませんでした。したがって、日銀の追加金融緩和期待が唯一の買い材料であり、その他政治の要因はプラス要因ではなく、リスク要因でしかなかった前国会の二の舞になるかも知れないのは気がかりです。


 円安がハッピーな結果かどうかは別として、やはり、円安への障害はどんどんと取り除かれていきます。

まだ現在のところはっきりはしていませんが、個人的には米国の金融緩和策の縮小は予定通り行われると思います。加えて、本日、通貨安が懸念されていたトルコが臨時会合を開いて、政策金利を一気に4.25%引き上げて12%にしました。新興国の多くは通貨安によるインフレ抑制を喫緊の課題として取り組んでいます。消去法で、金利を低く抑える日本の通貨円は相対的に円安が進んでいくことになります。


 やはり破綻していく国の通貨や債券は当然投資対象にはなりませんが、もしそうでない国であれば、金利が高く、通貨が安いときに投資の検討をしないのはもったいないと考えます。

「アルゼンチンの国債を買え」と言うつもりはありません。しかし「新興国=アルゼンチン」と結びつけて、視野を狭くするのはもったいない・・・、そう申し上げたい次第です。


 いずれにしても、日本株相場は冷静さを取り戻してはきましたが、取り戻すほど浮かれていた熱気が奪われる展開に入りそうです。熱くならず、冷静に安いものがあったらコツコツ拾う。そんなスタンスで当面日本株相場とはつきあっていきたいと思います。