想定通り、FRBは粛々と金融緩和策の縮小を行い、債券購入額100億ドル減らすことを決めました。これと米国株式の急落を結びつけたコメントには違和感があり、ただ単に、新たな買い材料が見つからない中で事実を確認した売りで相場が下がっただけで、おそらく、減額が見送られても、減額の額が想定よりも少なくても同様に売られたのだと思います。


 マーケットは目先新たな買い材料がでにくい環境であることに気づきだしたのだと思います。


 安倍総理に野党が国会の質問で第三の矢「成長戦略」がショボイと言うと、安倍総理は「私のおかげで久々にボーナスが上がり、ベアが上がるようなムードが醸成されてきた。いままでになかった成果だ」と胸を張ります。このやりとりを聞くたびに、政治はずれていると思います。安倍総理の感覚はずれていると思います。


 確かに、ボーナスが上がり、今年ベアが上がる人たちが出る環境になったことは確かですが、個人消費や設備投資にもう一歩踏み出すには、1年後も現在より期待できる環境でなければ、多くの人は後ろ向き、慎重な態度へと逆戻りです。


 今年もボーナスが上がり、来年もベアが上がる環境を作るために、今何ができていますか?そこを「がんばっています」で誤魔化して、後は期待してくださいで空手形だけを切っているから、うさん臭く、大丈夫かと心配になっています。


 日本株相場も同様です。今年の3月決算が円安メリットを受けて企業決算が良いのはすでに織り込み済みです。「2014年度は2013年度よりも良くなるのですか?」「アベノミクス相場の期待が2014年度は実感できる経済になるのですか?」とその答えをそろそろ出してくれと求めているのに、「ベアが上がる世の中になったでしょ」と目先の実績ばかり主張する。「このままではムードがまた悪くなる」ことを知ってて知らぬ振りをしているならまだましです。


 「本当に僕頑張ったもん」と威張るだけで先に対する危機感がないのであれば、アベノミクス相場の反動を覚悟しなければなりません。成長戦略は6月と言わず、今すぐにでも、危機感を持って議論すべきだと思います。