日経平均株価の15000円を底値と見る意識が、頭の重い上値と見る意識へと変わるような気がします。個別銘柄を見ると、最近の下げで妥当株価に届いたものも多くあるようには思いますが、年初に期待を持って買い上がっていった投資家や売り損じた投資家の存在を考えると、上値のしこりを解消し、上値期待が醸成されるには時間、日柄調整が必要になると覚悟が必要でしょう。当面は出来高減っていく過程で相場の元気は失われていく展開を想定しています。


 唯一、マーケットが期待する日銀の追加緩和策発動なのですが、これが不発に終わると、その次の大砲が当面見当たらず、失敗は許されません。そのため発動するタイミングには慎重にならざるを得ません。


 期待すべきは、安倍政権を支えてきた日本株上昇と円安が一服してしまった状況を受けて、相場任せではなく、第三の矢「成長戦略」に本気度を見せるきっかけになることです。新興国の株式や債券が売られている理由として米国の金融緩和額の縮小開始はひとつの要因になるのでしょうが、停滞する世界経済を引っ張る立場にある日本株の下落は、「日本政府の経済優先」を期待するマーケットに対して、日本の政治がごまかし続けてきた結果でしかありません。


 ここでもう一度、危機感を持って、景気の腰を折らず、再度、回復に弾みをつけていく政策への本気度が確認できれば、今回の下落も良い押し目となり、新しい投資家を呼び込むチャンスへと変わります。


 転機になればと願います。まだ、やれるんだからやりましょうよ。