日本株式相場は4月相場に入り、配当取りや3月期末お化粧買いのニーズは消えて、本当の魅力が問われることになります。個人的には、日本株相場の上昇基調が途絶えたわけではなく、日柄調整という、新たな上昇基調を迎えるための時間の経過が必要な時期に入っていると考えています。

 しかし、以前のように「今回売り逃しても次がある」とゆったりと構えるほど株式相場には余裕がなくなっていて、これから株式投資に参加するならば慎重さが大事だと思います。


 時に円高・ドル安が株安の根拠になっていましたが、今年の為替相場は100円を割り込むような場面もなく、「ドル相場は堅調だった」と私は思います。そのドルも1ドル=103円台に戻ってきました。「もう豪ドルは以前のように安心して投資できる通貨ではなくなった」という声もありましたが、1豪ドル=90円を割れた時から本日は95円後半まで戻ってきました。


 フラジャイル5と言われて経常赤字額が大きく不安定とされたブラジルレアルとトルコリラも気がついてみると、今年の一番大きく売られたところから見ると、ブラジルレアルは41円台から45円台、トルコリラは44円台から48円台へと戻ってきました。


 景気の腰を折らないように配慮した米国の量的緩和縮小の動きは株価を押し上げないまでも堅調さをサポートし、世界で相対的に景気の見通しが明るい米ドルが大きく売られる要素は少ない。したがって、株価堅調・ドル堅調は当分続きます。

現在、不安定な投資環境も、新たな不安が広がらなければ、いずれリスクに鈍感になります。すると、昨年5月に大きく資金の流出で価値を下げた新興国の株価・債券価格も売られすぎた分はいつのまにか戻して、さらに期待感が広がって買われる機会がまたやってくるのだと思います。


 今はその経過点であり、そうなったときに「どうするか」をイメージしておくときだと思います。「売られすぎたものは落ち着けばいずれは戻る」。

上がってしまったものを見てため息をつくのではなく、今できることはないかを考えたいものです。