昨日は、毎月恒例のクルーセミナーで鎌倉投信の鎌田氏の話を初めて聞かせてもらいました。よくありがちな、「こんなに我々は優秀なんだ」とか、「こうすれば儲かる」とか、「ここだけの話」的なものではなく、「社会に必要とされる会社を選んで投資する」ための視点を聞かせてくれました。


 ただ単に、儲かっている会社を見つけるのではなく、会社訪問時には、経営者が会社を興すときから大事にしてきたもの、いわゆる理念があるはず、それをまず聞くことから始めるようです。


 良い会社。21世紀を生き抜く会社で共通することは、「本業を通じて人を幸せにする会社」だということです。本業を通して、取引先に感謝され、株主に感謝され、なによりも会社で働く人間が活き活きしていて本気で仕事に精を出す会社だということです。残念ながら、そういう視点で会社を選んでいくと、いわゆる一般に知られている大企業・老舗企業はほとんどがこぼれおちてしまい、時価総額で200億円程度以下の新興企業がほとんどだそうです。「だから、その集合体である日経平均株価は30年前と水準が変わらない」という話があり、おもしろいなあと聞いていました。


 これまで出会った、いわゆる良い会社をいくつか取り上げて、会社の内容だけではなく、経営者や従業員の様子を話してくれましたが、話の中からそれぞれの方々の笑顔が浮かんでくるようでほほえましく思いました。


 一方で、自分が身を置く金融業界の精神性の低さを嘆いていました。「金融危機ごとに投資家の資産を傷め、こんなゼロ金利で預金者からながらく預金を集めておきながら、相場や環境のせいばかりにし、当事者としての責任をまるで考えていない」と。この言葉はある意味ハッとしましたね。


 金融業界は「本業を通じて人を幸せにする会社」であったか。取引先に感謝され、株主に感謝され、従業員が活き活きし本気で仕事に精を出す会社か。自分の身においても、このモノサシを忘れないようにしようと思いました。