TPPの日米交渉は、やはり「話し合ってみただけぇー」の頑張りました感をアピールした先延ばしになりそうです。最初から、米国には歩み寄りのつもりは全くなく、結論を先延ばしにする覚悟があったように思います。成長戦略のコアであるTPPの決着がいつになるかがわからなくなっている今、安倍政権に対する「成長戦略はどうなんているんだ」という不満は更に高まり、マーケットからの催促が強くなります。

 それに応えて行動が起こせればいいのですが、成長戦略の具体的な絵を描く6月まで時間がわずかになっているにもかかわらず、安倍総理から「よしなにやってくれ」と指示が飛んだという報道以外には目立ったものがないのは残念な限りです。


 「やっとつかんだデフレ脱却のチャンスを手放してはいけない」と安倍総理はよく発言しますが、それは自らに向けたものだと期待するしかありません。


 麻生副総理の株を上げようとするやんちゃな発言はマーケットにはかえって迷惑に思います。「株があがればいいんだろう」「金もかけずに俺の言葉で株を上げてやらあ」という傲慢さを感じてしまいます。

 日本株に魅力があれば、時間をおけば見直し買いは必ず入ります。小手先のパフォーマンスは見直し買いの時期を遅らせるだけです。


 「あの株価は期待で先回りして買いすぎた水準だったけど、今の株価は割安になったようにも感じる。あるべき株価水準はいくらぐらいなのかなあ」と模索している段階にあると思います。


 その間に、先に売られて割安になった新興国の株式や債券に見直し買いが入りました。日本株の上昇は時間と順番を待っている状況だと思います。中途半端に盛り上げる力しかない麻生副総理の助けは必要ありません。