株価の動きを堅調と評する人は多いけれども、私には高値警戒感が高まっている状態が続いているように見えますし、「景気がいいのになぜ金利が上がらないのか」という見方も多いけど、ここにきて私は、「景気がよくなるという期待感に酔わず、少し冷静になるべきじゃないか」と正しいメッセージを発しているように思えてきました。


 今後の投資環境の行方を測るのに、シェール革命を背景にした強い米国景気が来る可能性が高いを前提に考えてきましたが、抜けそうで抜けない米国株式や米国長期金利の動きを見ていると、お金は金余りで投資環境には恵まれているが、マーケットで懸念され始めているように潜在成長力の水準が低くなっていて、順調な環境がもし今後続いたとしても、期待ほど実体経済の良さを確認することができないかもしれない「悪い予感」がしてきました。


 だと、すれば近い将来、「冷静に考えれば、期待だけではこんなに高い水準まで買えない」「それにしても、こんなに安い水準であるのもおかしい」と価値が乱高下する展開に入っていくと想定しておいたほうがよいかもしれません。


 一番安心してみていられる米国景気でさえそういう状態なのですから、他はいわんやをや。現在の投資環境は少し平和ボケしているような気がします。今こそ「治にいて乱を忘れず」の気持ちが大事なのだと思いました。