米国株式は高値警戒感がありながらも、下値の固い動きが続いています。この状態を特にラッキーに思っているのはイエレン議長ではないかなと私は思います。


 もし米国株式が急落するような事態が起これば、金融緩和策の縮小という引き締めへの転換を念頭に置いた政策の実行など吹き飛んでしまいます。株式の高値警戒感が消去法で米国国債のニーズを高め、結果、利回りを低く抑え、金利上昇の余地を残す形になり、すぐさま、前回、投資環境を緊張させた米国10年国債利回り3%まで上昇する可能性を低くする効果もあります。


 あれだけ昨年5月に心配された「米国の金融緩和策の縮小への動き」は、米国株式の高止まりが後押しして、粛々と秋口にはやり遂げて、金利の引き上げという次の難しい課題に向かえる準備を整えました。万が一、相場の急変があった場合には、再び、「金融緩和策の再開」をほのめかして相場を鼓舞する手段も手に入れたとも言えます。


 それと比較すると、日本はどうなるのでしょうか?黒田日銀総裁は「打つべき手段はある」とコメントはされていますが、日本に残された選択肢は余りなく、高い塀の細い幅を風に吹かれながらヨロヨロと歩いているようで、いつ何時の不安に対する備えがかかせません。


 イエレンはついている。イエレンのつきで米国には期待が持てそうです。

 日本の今後は? 予断を持たず、どっちに向いているのか、関心を持ってみていきたいと思います。


 昨日は、生活設計塾クルー主催セミナー 昼の部で話をさせて頂きました。ご参加頂いた方に感謝です。今後の投資との向き合い方に参考になれば幸いです。本日は引き続き夜の部で話をさせて頂きます。