日経平均株価が16000円台に乗せて、108円台のドル高・円安相場の展開に、相談者の方から、直接、もしくは言わないまでも、「少し慎重になりすぎていませんか?」というプレッシャーを受けています。


 私としては、個人的にも、これまでのコンサル先の状況においても、我慢できずに衝動買いを行って、急落相場で散っていった姿を何度となしに見てきました。


 まさに今は、大きく儲けることよりも大きく損しないことが大事な時期に入っていると思います。


「儲け損なった」のは、実害にはなりません。もし、買わないで上昇する機会を逃したと後悔するだろう人は買ってすぐやられてしまう覚悟で投資できる額で気持ちのガス抜きを目的に投資したほうが良いと思います。


 米国の金融緩和策の縮小を終えた後にどんな混乱が生じるのか。シリアやウクライナの地政学的リスクが欧州経済へ及ぼす影響、そもそも、割高になった欧州資産に今後どんな調整が入るのか。米大統領選後も米国の経済・金融の安定が期待できるのか。高値警戒感を抱え、ジリジリとした上昇が続く株式相場は一段高を迎える展開になるのか。


 私は正直、これらについては、全くノーアイディアであり、どう転ぶかは事態を見てから柔軟に対応するしかないと考えています。柔軟な対応をするには、資産は拘束されるものではなく、いつ何時の事態に現金に躊躇なく換えられる対象にしておくのが無難です。その対象が見つからないのであれば、無理をせず、現金で持つのも仕方ない選択だと考えます。


 「こんなはずじゃなかった」と自分を責める日が来ないかどうかをモノサシにして、投資判断を行うことが大事だと思っています。衝動買いを思いとどまってくれるなら、私の判断を責められるのは仕方ないことで、それを役割だと割り切っています。


 「何故敢えてここでリスク投資の割合を増やすのですか?勝てると確信はあるのですか?買い損なうことがそんなに悔しいですか?なぜ、あなたは割安な時に投資に躊躇していたのでしょうか?」


 投資のチャンスは何度も訪れます。なぜ、あえて、こんなに難しくなった投資環境で勝負をしたいのですか?


 本日も、消去法的な投資の仕方を相談者には提案しています。