「貯蓄から投資へ」と言われてから久しい。「貯金を取り崩す今後には不安でしょ。投資を始めるしかないんじゃない?」と北風太陽政策の「北風」で不安をあおる試みが繰り返されています。


 昨年、NISA(少額投資非課税制度)を導入して、利益に対して10%の源泉税を本来の20%に戻して投資減税が廃止されました。


 あれから、やはり、売却した利益や分配金の利益にかかる税率が10%から20%に変更になって、「こんなに手取りが減るのか」と重税感を感じている人が本当に多いと思います。


 税率が預貯金等の20%と株式等の利益、分配金の10%と二つあると税金の取り扱いが複雑になるため、本来の20%に統一して、すべて一律にしてシンプルに課税したいとの意図がある。


 だったら・・・・。全部10%に統一したらいいのだと思う。何故こんな低金利で、しかも儲かりにくい投資環境であるにもかかわらず、やっと手にした利益の上前を2割もはねて、「貯蓄から投資へ」などとノーテンキに言えるのだろうか。


 「投資をしなくちゃ損」と太陽政策の発想が乏しい。優遇の考えがショボイのである。


 投資家、貯金者は税金に敏感なのです。税金対策のために一生懸命考えて確定申告を行うと、確かに税金を納める額は減ったけど、翌年の健康保険料が上がってしまったケースもあります。こういう税金の功罪の穴を放っておくこと自体、「貯蓄から投資へ」の取り組みに対する真剣さを感じません。


 「地方創生」が政府のお仕着せではなく地域の声を聞くことが大事なように、「貯蓄から投資へ」がなぜ進まないのか、投資家の不満に耳を傾けるべきです。


 投資家の利益をいかにかすめ取るかを念頭に置いた投資優遇策もどきが実を結ぶわけがありません。

「こりゃ使わにゃ、損損」というアイディアを求めます。

私はNISAの機能拡充とともに、税率20%の引き下げを求めます。


 夜間取引や取引時間の拡充といった既存のマニアックな投資家目線よりも、新たな投資家、訳あって去ってしまった投資家に向けた太陽政策なしでは、もう10年も経つと普通の投資家が根絶やしになるのではないかと心配します。まさに現在は、少子化でもあり、少投資家化が心配されます。