昨日のニューヨークダウに続き、日経平均株価も下落し、「下値の目安はどこだ」という話題がしきりですが、そんなことは相場に聞かなければわかりません。14500円、14300円と一応はみな答えますが、それを割り込んだら、また次の水準が新たに唱えられるようになるわけですから、水準自体を聞いてもあまり役に立ちません。この先を考えたら、現在の水準はまだ高い水準にあるのか、そろそろ買って利益が出る水準なのかの目安を立てることが重要です。


 短期的には、考えてもわからないことが相場動向の関心事になると厄介で、そうなると相場の調整は長引く可能性があります。水準からいえば、長期で持てるほど割安ではないけど、短期でいえば拾っておいてもよい対象が見つかり始めました。ただし、リバウンドを狙い、わずかな利益でもOKという目的でない人には、なかなか利益確定に踏み切る決断がつかず、投資した後、相場にじてしまう覚悟が必要でしょう。じっと辛抱ができる人ならお勧めです。


 相場の調整を長引かせる可能性がある心配事として「エボラの広がり」が挙げられます。米国でさえ、こんなに神経質になっているのですから、たとえば東南アジアの一角で発生したらと思うとゾッとします。現在、マーケットは不安な材料をほじくりかえし探しています。「高値で売り抜けようと考えていた投資家」の心配は高まって、早く楽になりたいと考えているのだと思います。そういう人たちの投げがすべて出尽くしたようには思えず、下押しする可能性はまだ高いと思います。


 ついこの間まで、「日本株は米国株と比較したら割安で買いやすい」と言われていましたが、割高なものを見て、「それよりもまし」という考え方はやはりおかしくて、そういう「なんとかよりもまし」という話が出たら、投資に慎重であったほうがよいと過去を教訓にして整理しておきたいと思いました。


 逆に、強気が消えて下値の目安さえコメントに躊躇するときは、誰も先行きに自信がないわけですから、買いたい人は人の言葉を当てにせず、自分の器量を考えて、野となれ山となれ、少し買ってみるのも一考だと思います。確信がある対象があれば・・・ですが。