株価が下がり、為替が円高に振れて、久々に投資環境の景色が変わってきました。
 日本企業の9月決算は「何や、かんや」言っても、企業の想定為替(1ドル=110円、1ユーロ=135円)以上に実勢為替が円安に振れた為替益のかさ上げが大きく寄与しました。
 しかしこの想定為替も今後は1ドル=115円、1ユーロ=145円に引き上げて決算を見直しましたので、次回以降の決算に今期ほどのラッキーは期待しにくくなりました。
 むしろ円安に対する、欧州・アジア諸国の非難は高まり、日本の政府もこの115円近辺で為替が落ち着くことを切に願っているため、これ以上の円安は不安定要因として、円安牽制発言を繰り返しています。
 そして何よりも、これまでドル高・円安に特に関心を示していなかった米国も、今後はどうでしょうか。民主党大勝により、ブッシュ政権の為替無策に非難が出るかも知れません。
 つまり今後は為替利益のかさ上げよりも、為替損の発生による企業収益の下振れの可能性も頭に入れておかなくてはならないと思います。真の日本企業の実力が試される時と言えるでしょう。
 株価は下がるときは玉石混淆で取り敢えず下げます。景気回復最長を実感できない今回の景気は、「盛り上がらない」から長続きしているという見方もあり、これまでの株式相場のように、大きく短期間に急落することはないように私は考えています。
 ヒャッとする株価、ヒャッとする為替は、チャンスの目を持って注目したいと思います。
 少し年内が楽しみになってきました。