欧州中央銀行も、ついにマーケットの要請に応え、中央銀行が景気や物価の下支えを目的に、国債を大量に買い入れる量的緩和に踏み切りました。


 日銀が最大の投資家になってしまった量的緩和の継続も持続性が疑われるけれど、欧州中央銀行はこんなマイナス金利に陥った国債や歴史的に割高な水準にある国債を本当に買い支えていけるのだろうかと個人的には日銀の置かれている立場以上に難しいのではないかと思います。


 もし私が割高になった欧州国債を保有し、利益確定の時期を探っていたとしたら、この時期を有り難いととらえ、中央銀行にバンバン買い取ってもらいます。買い取った国債での損失は8割が各国中央銀行の責任、2割が欧州中央銀行の責任なので、買い取って国債の価値を支えてもらいたい国債ほど、損失額が大きくなるにつれて不人気になるのは目に見えており、欧州国債の間での格差が投資環境の不安定さを高める展開はあり得ると思います。


 追い込まれて量的緩和を行ったものの、なかなか実効性に乏しいという結果にならないように、今後のほころびに対して迅速な対応が求められ、今後も欧州から目が離せない。決して、これで大丈夫と楽観できないというのが正直な感想です。最後の砦である中央銀行の信用を守り抜けるかどうか、正念場にかかってきたと思います。


 ゼロ金利、マイナス金利に対する意識が高まり、少しでも高金利を期待する投資行動が今後はもっと目立って来るようになるのではないでしょうか。