今年の日経平均株価は、下値16000円、上値は21000円、下落場面があっても、大きな押し目はないという見方が多いですね。また、為替相場で円高に大きく振れるという見方は少なく、特に米ドルで言えば、1ドル=115円を大きく下回る円高はあっても期間は短く、ドル高・円安は場合によっては130円を超えることもあり得るという見方もあります。


 個人的には、あり得るとは思いますが、うまいところで株式や為替を拾って、大きく儲けることは難しい相場展開であるという見方は変えていません。


 つまり、上昇と下落はズルズル、ドッシンの繰り返しだと考えています。買っても買ってもなかなか上がらず、ついつい買いすぎて、突然、ドッシンという大きな下落に見舞われて、大きな損を抱えやすい展開です。こういう繰り返しは、多くの犠牲者と自分を責める人を生み出します。


 「なんで、こんな円安・株高の相場展開で、自分は損をしているのだろうか。自分は投資に向いていないのだろう。なぜ、あんな中途半端なときに追加投資をしたのだろう。あれを買ってしまったのだろう」


 メディアを経由して、連日、「儲かった、儲かった」という話を聞けば聞くほど、自分が情けなくなります。


 そうなると、自分を責めて、投資のことは考えたくなくなり、引きこもってウツウツしてしまう・・・、いわゆる投資難民となっていきます。


 投資には残念ながら、向き、不向きがあります。こういうゼロ金利・株高・円安を前提とした相場展開が続くと、「投資をしない焦り」を誘う話で気持ちが乱されやすくなります。投資に慣れた人でさえ、リターンを上げにくい相場で、投資初心者が大きな損を避けて、確実にチャンスをつかむ芸当は難しいことです。そういう方には、無理をせず、「さすがにこれは安すぎる」と判断できるまでは、全力ではなく、いわゆる「慣らし投資」を心がけたほうがよいでしょう。


 上がり続ける相場はなく、いずれは「何でこんなに安いの」という割安にもかかわらず、投資に懲りて誰も手を出さない投資環境は巡ってきます。そのチャンスをしっかりつかむように今から準備することです。

しかし、回りが騒がしい中で動かないことは非常に忍耐のいることです。

 かくいう私も、それが望ましいと実感できるようになってきたのは、何度も失敗を繰り返してきた後でした。


 みんなが損しているときは仕方ないとあきらめ、自分をなぐさめることができますが、みんなが儲かっているときに自分だけが損をしている状況は耐えがたいモノです。しかし、これからの相場は、そういう人を沢山つくっていきます。今後、投資難民はさらに増えていくと思います。

 お金回りで相談できる人をつくる意識をして、投資難民にならないために。