黒田日銀総裁の焦りの表れではないでしょうか。「ここからさらに円安に振れていくことはありそうにない」と直接の当局者が為替の水準に言及することは珍しいことです。


 イエレンFRB議長が「米国株式は割高」とコメントしたり、日米の中央銀行代表は株高・ドル高が思うようなコントロール下にないことに対する怖れがあり、ついつい、「えっ?」って唐突に思える発言が漏れてしまっているのではないでしょうか。


 ドイツ10年国債利回りは1%まで上昇してきました。キーになるドイツ国債の利回りが上昇すれば、割高だったユーロ圏の他の国債利回りも上昇し、価値は下落しています。欧州市場の債券相場は流動性が落ちているため、売るに売れないで、評価益が減るのをただ眺めるだけで、良いタイミングで売りたいとする売り圧力が高まっているのだと思います。


 最近では、日銀の中でも、「国債発行相当額を日銀が市場から買い入れるやり方を長く続けるのは無理がある」という声が出始めているようです。


 いままでは、「だって続けるしかないじゃない」と進むしか頭にありませんでしたが、「このまま、いつまで走り続けることができるのか」と大きな損失を回避するために撤退の準備も必要かという新たなステージに入ったように思います。流動性を欠いた相場は大きく上下しやすくなります。

「何か変だぞ」と感じたたら、「割高かな」と感じている対象は売却して撤退できるようにしておきましょう。

私のクライアントには耳タコの話なので、わかっているよと言う人が多いと思いますが・・・


 本日の日経に、ゆうちょ銀行と三井住友信託銀行、野村ホールディングスが共同出資会社を作り、「運用に馴染みの薄い人でも比較的投資しやすいリスクの低い専用の投資信託を開発する」という記事がありました。どんな投資信託を作ろうとしているのか、まったくピンと来ません。何でしょうかねえ、それって。


 もうすでに投資信託は選べないくらいたくさんの投資信託が存在します。正直言って、これに投資すれば満足いくと言った投資信託などないのだと思います。

 その投資家の目的に合った投資信託を絞り込んでいくサポート力が大事であり、磨くべきことだと私は思います。

 運用に馴染みが薄い投資家の為ではなく、運用に馴染みの薄い担当者でも自信持って提案がしやすい投資信託という視点であれば、これまで何度も作られてきました。しかし、実際、そんなものは存在しないから新たに作られるの繰り返し。お手並み拝見です。


 ところで、関心の高い政策を協議しているはずの政治中継がなぜ無いのでしょうか。丁寧に説明する対象は国民向けではないのでしょうか。何が問題なのかのポイントの整理も出来ない状態にイヤ感が募るばかりです。