国会中継で私が気になったのは、野党議員から黒田総裁に「米国のように、日本にも金融緩和政策から転換する出口戦略のイメージはできているのか。あるのか」と詰め寄られたときに、黒田総裁は「現状で述べるのは時期尚早」と答えを繰り返し、安倍総理や麻生財務相は「量的緩和を決めたのは、政府ではなく、日銀さん」と我関せずの態度。


 あの様子を見ていた日銀の責任あるメンバーはどう感じたのでしょうか?

このままでは、将来、自分たちにすべて金融緩和失敗の責任を押しつけられる。まずいと心中穏やかではなかったのではないでしょうか?もちろん、黒田総裁当人もえらいこっちゃと焦っているのではないでしょうか?


 考えられるのは、日銀の責任あるメンバーは、「あれは黒田さんが進めたもの。私はおかしいと思っていた」と黒田総裁に責任を負わせようとする醜い内部対立顕在化の可能性、黒田総裁はなんとか任期の2018年4月まで期待を引き伸ばして後任に丸投げして逃げ切る考え、その思惑には乗らぬぞと後任選びは苦労するのではないでしょうか。


 政治に関しては、すべて安倍総理が決めたことと責任はすべて安倍総理と非常時には自分の逃げ場所を確保するも、安倍総理もただのお人好しではありませんから、「そんなに自分を信じられなければ、自分が必要な人間かどうか国民に真意を問う」とあっさり解散を宣言して、最悪の事態に向かう前に後任にバトンタッチをはかる離れ業もありえるかもしれませんね。


 いずれにしても、これまで期待を盛り上げて金余りでバブル相場の段階まで来ましたが、そろそろ時間稼ぎは限界に来ており、期待だけでは将来を信じていくことは難しくなってきたように思います。


 我々個人もバブルがはじけることを前提にした対応、出口戦略ができているかのチェックをこまめにしていくことが必要だと思います。


 この相場の高値をあてることが目的ではなく、大きく資産を毀損させてしまうことを避け、割安になった投資機会を喜んで迎えられる準備ができているかが大事なのだと思います。


 18年半ぶりの株価水準ということは、高値で買って持ちきって18年半かかりましたということです。そういう水準で新たに買い付けるには、それなりの覚悟が必要です。