昨日は、世界同時株安が一段と進み、マーケットは処置無しという状況になっています。為替相場も、安全資産と見られた円(大いに疑問ですが・・・)が大きく買われ、一時1ドル=116円台まで進み、多くの短期で勝負していた円安期待の投資家を打ちのめしました。


 しかし、116円まで一気に進んだ結果、円安を期待して高まっていたポジションが整理される機会となり、当面の底値をつけたものと思います。ドルだけではなく、その他の通貨も一様に安くなり、景色が変わってしまい、円高を待ち望んでいた人も戸惑う水準です。欲をかいてはいけません。自分が想定していた水準であれば、コツコツ投資を進めましょう。


 一方で、「株価対策」が必要だと「追加金融緩和を行え」「補正予算を早く組め」などと、株価の下落を止めるためになにをすべきかという話が出始めていますが、専門家でさえ、「何が原因でこんな大きな下落になったのか」と混乱している状態で対症療法を行ったところで有効な手段になるとは思えません。


 今回の下落は、バブル相場となり、買われすぎた反動であると考えれば、売られることで価値が割安になれば買い手は自然に現れて売られすぎの修正が図られるはずです。中途半端な対応は、不信感を招き混乱をいたづらに長引かせる恐れがあります。


 個人的には、株式相場で言えば、ニューヨークダウ指数と日経平均株価は並ぶ水準を目安にしています。ニューヨークダウ指数が17000ドルであれば、日経平均株価17000円ということです。米国株式相場が弱い中で日本株相場がしっかりしているという状況が長く続くのに違和感を感じているからです。


 久々に、「どこまでだったら買えるのだろうか」とバブル的な感覚では無く、「どれが割安で割高か」と物色・選別できる投資環境になってきました。「ここまでの水準になったら買いたいのに・・・」とジックリ待っていた人も、いざ、その水準まで来ると躊躇するのは仕方ありませんが、もう一度冷静に検討して、先々に後悔を残さないようにしましょう。大きく振れる投資環境は、そうあることではありません。前向きにチャンスの時であるかを見極めましょう。