来春までの相場展開を予想してみたいと思います。


 ポイントとしては、原油安基調が続き、来年3月にFRBが再度政策金利を引き上げる懸念が残ることです。


 政策金利の引き上げ懸念は、株価の頭を押さえる要因なので、やはり米国株式、日本株相場は下落して割安感が出ないうちは新たな買い手は現れず、下値を切り下げて下値を模索する可能性が高いと思います。日経平均株価で言えば、17000円近辺までの下げはあり得るのだと思います。

 ドル円については、年末に向けてドル需要が高まり124円台。来春には127円程度までジリジリとしたドル高が続くのではないでしょうか。119円を割り込む円高になる可能性は低いと思います。


 日銀は、アベノミクスの新三本の矢と同じように、「物価上昇率2%」という目標は、原油安の影響で放棄せざるを得ず、「原油安は経済成長にとってプラス」と持続的な経済成長や雇用安定に看板を書き換えるのではないでしょうか。「物価上昇に意味を持たせる段階はもはや終わった」と切って捨てるのかも知れませんね。


 今回、FRBは政策金利の誘導範囲を「0.25%~0.50%」に引き上げたわけですが、個人的には、政策金利の引き上げ幅よりも、引き上げることが重要だと考えて、上げるには上げたけど、「0.125%~0.25%」に止めるのかなと想定していました。そういう意味では、2回分を一気に引き上げたような印象です。


 そんな考えがベースになっている私は、FRBの政策金利引き上げはこの3月にはなく、今後の引き上げは今回以上に慎重な配慮を伴うものになると思います。原油安に関しても、今年は昨年の100ドルを超えた水準からの対比で大きく下落した印象を持ちますが、今年の30~40ドル水準をモノサシに考えれば、原油価格の位置にも次第に慣れが生じて混乱は徐々に収まると思います。


 来年も当面楽観できる状況ではありませんが、原油安も通貨安もマイナス面だけではなく、プラス面もあり、行き過ぎた割安場面が今後あるかも知れないと前向きな気持ちを大事にされたほうが良いと思います。