サウジアラビアがイランとの国交断絶、北朝鮮の突然の核実験など年明け早々、きな臭い状況になりました。2016年申年相場は、年初から右往左往する相場展開になりそうなスタートです。


 私は米国株式相場が軟調な地合に、「日本株は割安だから」と日本株相場だけ強含む展開はイメージできず、年末につけた日経平均株価1万9000円を高値に下値探りが続くのだと考えています。一方、為替相場は年末にドルが買い戻されて1ドル=124円台までの円安・ドル高を想定していましたが、逆に弱含み120円程度で動きが止まってしまったので、現在続いている円高・ドル安の動きも大きな円高圧力にならず、これ以上の円高は余り期待できないと考えています。


 いずれにしても、リスク資産に対して臆病、慎重になる投資家は今後も増えるのだと思います。何度か、昨年から繰り返し申し上げてきたことですが、消去法でリスク資産から債券を受け皿にする動きがより鮮明になるのだと思います。流動性が高い米国国債利回りは、今後の上昇を見込む流れから、「長期金利の上昇は本当にあるのか」と疑う人のほうが多くなっていくんだと思います。


 明日何が起こるかわからない、その都度、何が安全か、安心かを求めて右往左往する相場展開では、投資対象の選択で何よりも大事にすべきことは流動性、換金性の高さを意識したほうが良いと思います。