国会審議で「これほどの原油価格安は想定外だった」と目算が狂ったことを正当化する答弁を聞くたびに、見苦しく、イヤ感を覚えます。


 原油価格安で目算が狂ったのは仕方ないけど、それを受けて何をしたのかが重要なはず。起こることは避けられないけど、減災が重要という考え方です。日本の多くの国民にとって、原油価格などエネルギー価格が下がることはハッピーなことは疑いのないところ。資源価格の高騰を前提に過剰な賭けを行ったつけを今払わされているだけで、その嵐はいずれ去るときが来ます。


 「後、どれくらい嵐が続くのか」「もっとひどい嵐になるのか」と右往左往しているだけでは何も解決しませんし、ピンチをチャンスに変えるアイディアも浮かびません。


 私のところには、昨年から「円高になったら、円から外貨資産に移す」と決めていた人から質問が入り出しました。多くの人は、嵐の中で右往左往するだけで行動できずにいるので、この方々は行動の前に躊躇があるだけで一歩先を歩いています。その方々が迷って相談に来られているわけです。


 現在の相場動向は混乱の中です。何か根拠があって、上がったり、下がったりしているわけではなく、下がったのを見て、上がったのを見て、それらしい話が後付けでついてきます。中国景気の後退や原油価格安の見込みは、今になって懸念された話ではありません。


 この混乱時に、その時の状況によって投資判断をしようとすれば気持ちが振り回されるのは仕方ないことです。したがって、私は、「あなたが冷静なときに判断したことを信頼したらどうですか」と申し上げます。


 その判断に対して、今は慎重だというのであれば、無理せず、少しだけ実行して様子を見るのもよし、当初判断通り行い、後は果報を寝て待つ。


 一番もったいないのは、待ちに待ったチャンスが来たはずなのに情けない、「自分は何も出来なかった」と自分を責める結果にしてしまうことです。


 投資で結果を出す人も、出せない人も、同じ投資環境を経験しているはずです。そこは平等・公平なのです。結果の違いは、その間に何をしたかです。