株式相場のモノサシは、当てにならない今後の業績期待数字で妥当株価をはじく「PER」ではなく、解散価値の「PBR」や確実な配当が期待できるかを検討した「配当利回り」がモノサシの主流になると私は考えます。


 そういう意味では、普段は地味な銘柄ですが、銀行株はすぐの上昇を期待せずにじっくり投資してもいい水準にあると思いますし、この水準から株価が下がっていくのを良しとして拾っていけば良いのだと思います。


 一方で、本日は日経平均株価が上昇したにもかかわらず、銀行株は下値を割り込む大きな下落となりました。黒田日銀はマイナス金利導入で「銀行はこの先何で稼げば、現状を維持していけるのかを考えろ」と突きつけ、それが素直に株価に反応したように思います。


 預金で集めた資金を、国債、住宅ローンに資金を流し、サヤを取り、


 投信が儲かるぞ、保険が儲かるぞ、とあちこち手を出すが、にわかプロでなかなか浸透せず


 投資環境も難しいからと貯まった資金を日銀に預けっぱなしにして、これまでは日銭を稼いでいた


 その日銀の預金金利がマイナスにされた。利ざやを稼ぐ飯の種の国債利回りも住宅ローンの金利も下がる。日銭が稼げなくなると、この先、余裕もなくなってくるはずだ。


 申し訳ないけど預金はゼロ金利、まさか、マイナス金利にはできないよな。周りはどうするのか。

本来、住宅ローン金利は下げるとこだけど、苦しいから、このままでいいかな。

もう損をする余裕はないから、危ない投資は慎重に。そうだ。あそこのお金は返してもらおうっと・・・


 銀行がこういうスタンスになったら、景気が良くなるわけがありません。


 「2%の物価上昇を早期に実現するため」と日銀がマイナス金利を導入した見込みが今ひとつ飲み込めないのはわたしだけでしょうか。