明日から「マイナス金利」が導入されることになっていますが、やはりこれまでの「量的・質的金融緩和の拡大」を続けながら、「マイナス金利」を新たに導入するのは、一か八かのショック療法でしかなく、とても持続可能な金融政策だと思えません。

 そのショック療法も、発表後のマーケットの反応を見れば、見事に外してしまったのは明らかであり、できれば、欧州中央銀行のように、「マイナス金利の導入を含めて、3月に検討する」と先送りを決めたほうが、日銀としては、黒田総裁としてはみっともない話かも知れませんが、そのほうが「政策手段はまだまだある」と言える余地を残すことができるはずです。


 このままでは、「量的・質的金融緩和の拡大」の出口が見えないだけではなく、マイナス金利という、どうみても、どう聞いても、どう考えても、常識から外れた異常事態を、円の価値、物価の安定を維持する役目の日銀が長期化を先導する、後戻りできない道に入り込む可能性が高いです。


 金融政策で確かに円安・株高を促進できましたが、それだけでは潜在成長率を高めることはできないという実験は終わりました。これからは政治と民活の出番です。


 なぜゼロ金利が常態化した中で、借り入れを起こして事業を始める気にならないのか


 なぜゼロ金利のチャンスなのに、借り入れして事業を行いたいプランの提示を金融機関は提案できないのか


 一方で、金融機関に頼らず、手軽にお金を調達したり、融通したり、事業を興したりできるのであれば、フィンテックなどを利用してチャレンジしたい人はけっこういるような気がします。


 本来なら、そのパイプ役であるところの既存のパイプが実体からずれて目詰まりしている。民の声を聞く政治、お金を融通する金融機関。何で目詰まりをした状態が続いているのか。余計な規制なのか。人材がいないのか。アイディアの欠如なのか。