黒田日銀総裁は、「マイナス金利は狙い通り、効果がある」と説明しているようです。

いろいろ思うに、黒田日銀総裁が公約していた「2%の物価上昇率を早期に実現する」方法、手段は、「マイナス金利」の推進しかないのだと結論に落ち着きました。


 マイナス金利導入の目的は、日銀の当座預金金利をマイナス金利にすることで、金融機関貸出の積極化を促すとか、投資へ誘導するとか、円高のけん制・円安基調を支えるとか、言われていますが、これは明らかに円安誘導、それも行き過ぎた円安を期待したものだと思います。


 もし行き過ぎた円安水準になれば、輸入物価上昇により円安だけで、瞬間的であれば2%の物価上昇の数字も期待できる可能性があります

そうすれば、①黒田日銀の大義名分を果たせる⇒

②実現見込みを根拠に、黒田日銀の政策を狭めている「量的・質的金融緩和」の買い入れ額80兆円を減らす⇒

③当然、買い入れ額の減額を発表すれば、国債利回りは上昇し、いびつになっていた国債利回りのマイナス利回りが解消されていき、適正なレベルまで上昇した国債市場に参加者が戻り、国債の流動性が戻ってきて、日本国債の投資妙味が評価され海外から資金が流入し、再び円高に大きく振られる


 多くの日本人投資家にとって、円安になり、金利上昇になり、株価等が不安定になり、再び円高に振れる流れは混乱状態で迷惑な話ですが、黒田日銀にとっては、「量的・質的金融緩和」の基調に歯止めをかけ、長期国債のマイナス金利が解消されて投資家が戻り、何よりも、公約していた「2%物価上昇」で嘘つき呼ばわりに反論できるようになる。


 最近の頑なな黒田日銀総裁の表情を拝見すると、「これしかない」とマイナス金利に賭けているように見えて仕方ありません。


「もし、そうならなかった場合のことを考えていなかったんですか?」

「だって当時、それ以外に方法がありましたか?」と、

運用の失敗で投資家から責められ、逆ギレして答える運用責任者とのやりとりを以前に見たことがあります。