注目されていたECB(欧州中央銀行)の金融緩和策は、予想された手段を全部さらしました。昨年12月に追加金融緩和をマーケットと約束していたので、満額回答せざるを得なかったのだと思います。


 しかし、結果はECBにこれ以上の手はなく、裸になってしまい、金融緩和の異常事態からの出口が遠くなるに加え、底が緩み、深みにはまっていくという表現のほうが近いように思います。


 ECBにとって想定外だったのは、日銀までもマイナス金利を導入したことではなかったでしょうか。日銀がマイナス金利を導入したことで、先行したECBの金融緩和策の効力を奪い、今後はさらにユーロ資産の海外流出の流れを決定的にしたのではないでしょうか。


 欧州の様子は、日本の未来図となる可能性が高いのだと思います。英国のEU離脱の行方も、以前であれば「ない、ない」という専門家が大半でしたが、現在のユーロ圏の状況を考えると混沌としています。


 いずれにしても、マーケットの動きは一方方向ではなく、上がれば下がり、下がれば上がる、振れの大きい相場展開が続きます。