アベノミクス相場の評価は、もはや意味がありません。安倍政権が「アベノミクスで株高・円安になり、雇用は増え、税収は増えた」と国会で答弁するのを聞く度に空しいものを感じます。


 アベノミクス相場が過去どうであったかはもはや意味はなく、今後の景気をどう見るかに関心が移っています。


 マイナス金利の導入で、黒田日銀総裁は、「導入の効果は時間を持って見守る必要がある」と言いますが、いつまで見ろと想定しているのでしょうか。


 「早期に2年程度で年2%の物価上昇の実現を目標とする」の約束が果たせず、それに対して、原油安や中国経済の停滞など外部要因を言い訳にし、量的・質的金融緩和の拡大の課題整理を行う気配もない。


 明らかに、「量的・質的金融緩和の拡大」は金融の異常事態であり、さらに「マイナス金利の導入」はその上をいく異常事態です。この異常事態を、導入の効果を見守るために、どんだけ引きずる余裕が日本にあるのでしょうか。5年も10年も続けられるのでしょうか。


 逆に、この異常事態を後1年程度収束する想定であった場合、異常事態のマイナス金利を前提に、20年も30年も先の投資をした企業や人ははしごを外されて大きな損失を被ることにはならないでしょうか。そのときに、この異常事態を放置した政府・日銀はどんな責任が取れるのでしょうか。


 やはり現状が異常事態であることを知らしめ、課題を整理し、持続可能な改善策を練り、異常事態を先に進めるのではなく、少し正常に戻していく試みが必要なのだと思います。そのために、多少の混乱は仕方ありません。多くの市場関係者は、このままではもたないと考えています。


 「後は野となれ山となれ」で、どこに突っ込んでいくのかも見当がつかない深みにはまり玉砕に向かうのは勘弁願いたいものです。このまま突き進んで光が見えてくるようには思えないのですが・・・。