再び、日経平均株価は16,000円の水準まで押し戻されてきました。これまで20,000円、19,000円、18,000円と上値が切り下がってきましたが、17,000円が上値になってしまうと、これまでの下落基調と同じ心理状況ではいられなくなると私は考えています。


 17,000円を下値に思える相場であれば、リバウンドを期待する感情が残っていますが、17,000円が上値となり、これを抜ける展開は期待しにくいとなると、一転して弱気が台頭し、失望感が高まると考えるからです。つまり、「相場の下落は当面は仕方ない」と諦めてしまうムードとなり、個人的には、14,000円割れまではあり得るのかなと想定しています。


 相場を強気に見る考え方に、「サミットに向けて政策対応がある」と期待するものがありますが、これだけ、政府と日銀に対する不信が高まってくると、いざ政策の発動があっても素直に反応するでしょうか。長続きするものになるのでしょうか。個人的には非常に疑問です。


 5月のサミット前に、「消費税の引き上げ先送り」を宣言。サミット後に、追加財政政策の内容を発表。衆議院解散を公布・・・・、この淡々としたスケデュールが相場の眠りを覚ます起爆剤になるでしょうか。去って行った外国人投資家買いを呼び戻すきっかけになるのでしょうか。


 私は、日本株相場の反騰は、行き過ぎた下げで割安感が出てこないと期待できないと考えています。


 株価が下落し、割安になることはチャンスです。そのチャンスをものにするには、下げていく過程を冷静に見れる立場でいることが大事です。今後起こるかも知れない株式相場が下落していく動向を関心持って見ていくことが大事です。


 「あー、こんなに損をしてしまった。もう、見たくない。知らない」と相場の動向から目を背けた人にはチャンスは来ません。「安くなってきたぞ。割安になってきたぞ」と下がる過程をワクワクとして、いつでも投資できる準備が必要です。そんな風に思えない方は、そんな風に思えるように今できることを考えておくときです。


 「こんなに安くなったときに買えないのは残念、情けない」と言いたくないですよね。