ドル円為替相場が久しぶりに110円割れから111円80銭までドル高で戻ってきました。

戻したきっかけが「日銀は金融機関への貸出にマイナス金利の適用を検討している」という追加金融緩和期待の内容であることが気になりますが、これも株式相場と同様に「ドル安に賭けていた人たちの買い戻し」によるものだと思います。


 昨日、ある専門家の見方として、この間上海で開かれたG20で「各国が輸出促進を狙って自国通貨を安くする通貨安競争は回避する」と合意したため、為替相場の動きは現水準から小幅な動きを想定していると聞きました。


 私は、それは「そう願いたい」という願望であり、安定感のある米ドルを除く、その他の通貨の年内の値動きは、その時々の思惑で大きく変動すると考えています。


 いずれにしても、資金の中心はドルであり、ドル以外の通貨間で行ったり来たりを繰り返すと考えるからです。


 「富める者が富 めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる(トリクルダウンする)」の理論が現実に起こっていないことが事実であれば、これまでの考え方を改める必要があります。


 「株価が上がれば景気が良くなる」と年金の資金で株式を買わせて、誰もが慎重で株式を買えないならお金を刷って日銀が率先してETFを買ったり。そして当座預金金利をマイナス金利にして脅しても金融機関の融資が伸びないのであれば、今度は金融機関に日銀が利息をつけてまでして資金を貸し付けようとする。


 この先、株式の値下がりや不良債権が増える意に沿わない結果になったら、年金資産や国民の税金で、その損失を負担することになる。株価が上昇しても、金融機関にいくらお金が回っても、トリクルダウンの恩恵がなく、ツケだけを払わされるだけの多くの国民には割が合わず、不満は高まるだけ。


 マイナス金利は異常事態、危機対応の緊急手段であり、「これ以外にない」と正当化し、当たり前と国民を慣れさせてしまう政策は本当に危うい。

「利息を払ってお金を借りてもらう」マイナス金利時代は普通ではない、おかしいでしょ・・って言いづらい投資環境はおかしいでしょ?