米国政府は29日に為替報告書で日本を監視リストに入れて、日本政府が円高をけん制する為替介入にノーをつきつけました。これを受けて、ドル・円為替は106円28銭まで一気に円高が進み、週明けには105円台を試す動きになるという見方が大勢です。


 また、4月30日の日経新聞夕刊記事に「低格付債投信 個人マネー流出 20ヶ月連続 資源安で1兆円超」と、格付が低い代わりに高利回りの「ハイイールド債」で運用する投資信託から個人マネーが流出していて、3月には約500億円、流出超過が20ヶ月連続になったとありました。


 そして、流出した個人マネーは市場金利がマイナス金利になる中、安定した利回りを確保できると、REIT(不動産投資信託)や、それを対象にした投信に向かい、同じ20ヶ月で計3兆円強の資金が向かったとありました。


 つまり、大きな個人マネーの動きとして、「ハイイールド債」売りが起こり、REITが売れ筋商品になっているということでした。


 過去の相場の流れを参考にすれば、大勢が向かう方向は長続きせず、方向が定まったと判断したら、撤退の時期を探るのが大きく損をしないための心得だと思います。


 実際、最近では、20ヶ月連続で売られ続けてきたと報道された「ハイイールド債」の中から、特に売られ過ぎて割安に放置されているものに敢えて投資する動きが出始めているようです。米ドルや豪ドルなど、まともな通貨が売られている中で、一部の新興国高金利通貨がしっかりした動きを見せているのも同じ流れなのだと思います。


 そういう意味では、来週以降、もし大勢が考えるように、1ドル=105円、1豪ドル=80円の水準からさらに売られて円高が進むようであれば、円から資産を振り替えるチャンスだと考えます。


 今後、マイナス金利を日本、欧州が維持できない状況が起これば、どこに安全を求めるマネーが流れるのでしょうか。米ドルを売って、どこに資金を逃がすのでしょうか。


 為替だけではありません。目先のドタバタで上だ下だ、右だ左だと動くときは、本来あり得ない価値で買い物が出来るチャンスです。割安と確信するならコツコツと仕込みましょう。