ここに来て、売られ過ぎていたものの価値が修正される傾向が続いています。


 ドル高の見方が当たり前になり、金価格、原油価格、信用力・流動性が劣る新興国通貨が大きく売られましたが、現在では、底値からだいぶ回復した水準に戻ってきました。ドルが独歩高した反動で揺り戻されています。


 こうなると、デフォルトの心配が少ない、安心な対象だけど、金利上昇リスクを考えると「安全」な対象ではなくなったマイナス金利の日本国債や欧州国債を続けて買うわけにはいかないと慎重になります。


 一方で、この先を悲観しているかというとそれほどでもなく、今後、G7伊勢志摩サミットもあるし、選挙もあるし「政府・日銀がなんとかしてくれるんじゃないの」とワンチャンスを期待するムードがマーケットに漂っています。


 良い例が「変動金利型10年個人向け国債」の売れ行きですね。マイナス金利導入で注目された3月募集の販売額は4003億円。4月募集は2749億円となり、報道では販売が順調であったとありますが、私の感想は、この環境下で拍子抜けするほど低調だと思います。イメージとしては7000~8000億円ぐらい売れてもおかしくないと考えていました。

 それぐらい、まだ手元に現金を持ちながら、どうしようかと悩んでいる資金が世の中にはたくさんあるのだと思います。


 「なんで売れているようにも思えないんだけど、マンションの売値が下がってこないんだろう」

「そう言えば、以前、あったような車やテレビなどの売り込みも少なくなったなあ」

「爆買い?袋一杯持って歩いている集団も見かけなくなったなあ」   とかとか


 後になって景気の停滞が身にしみるようになって、「やっぱり、そうだよね」と今を振り返ることになるのではないでしょうか。


 「今後どうなるのかな。みんなはいいと言うけど」と自分が確信を持てないものや、安心かも知れないけどとても割高になったものはまず避けて、地味かも知れないけど、相対的に安全な投資対象は何かを探ることが今できることだと思います。