誠に、日本株相場も、為替相場も緩い展開で盛り上がりに欠けますね。


 伊勢志摩サミット、日米欧の金融政策の行方、期待した内容にならないと思うけどの日本の財政発動、出がらし状態の消費税先送り、混乱もあり得るイギリスのユーロ離脱国民投票・・・と動けなくて当然の投資環境にあっては仕方ありません。 日米の為替介入のけん制も、やはり、現状の為替水準で「安定」でいいよねとお茶を濁した形になりそうです。


 どうしても納得が行かないのは、やはり日銀御用達のETF、設備投資・人材投資に積極的に取り組む企業で構成するETFを誕生させた意味。そもそも日銀は、個別の株式を買う代わりに、日本株全体の動きに連動するETFを買うことにしたはず。その日本株全体の動きに連動したETFが今回誕生したETFとイコールの存在なのかと言えば、全然別物です。


 設備投資・人材投資に積極的に取り組む個別企業の株式を抽出して投資するアクティブ型投信であり、従来のETFと比べた成績の行方を見守るしかありません。そもそも誰が日銀の役割として、設備投資・人材投資に積極的な企業の株を買って日銀に応援してもらうことを期待しているのでしょうか。パフォーマンスとしか見えません。


 政府と日銀が政策を一致させるということは、本来政府がやるべきことを日銀もやるということではなく、日銀が行える範ちゅうで責任を持ち、政府を後押しすることだと思います。最近の日銀は、いざというときに政府にノーが言えない政府の下請けになってしまったような印象です。

 いずれにしても、少なくとも月末までは参加者の少ない投資環境になるので、これまで買われたものは売られる傾向が続き、比較的値動きが安定していた日本株が急に売られ、円高期待のポジション調整が起きて円安に進む機会がありえると想定します。

 こうした動きがあっても何日も続く展開にはならないと思いますので、チャンスを狙っている方はいつでも対応できるように準備されていたほうがよいと思います。