今年に入って、1ドル=120円から105円台までドル高が修正される中で、売られ過ぎていた原油価格はいつの間にか50ドルまで戻ってきました。


 私が何度か取り上げてきた「ブラジル10年国債利回り」は、この3ヶ月で18%から12%程度まで低下(価値は上昇)しています。


 この背景は、1ドル=110円の水準を、米国は「ドル安を望む」、日本は「これ以上の円高は望まない」と議論が尽くされ、「この1ドル=110円水準で円ドル為替は当面安定する」というコンセンサスがマーケットで形成されたためだと私は考えています。


 「ドル円の水準は当面動かない」ことを前提にしたときに、ドル高期待で売られ過ぎて割安になっているものに、資金が流れ、買い戻され、その中から、「これは短期で値上がり益が稼げる」と見込んだ投資対象が出始めているのだと思います。


 ただし、その存在の多くは目立ちません。たとえば、原油価格のように50ドルになったって、高値は147ドルですから上値は十分にあり、儲かったなんて騒ぐ人はほとんどいません。だから、値上がりしているのが目立ちません。まあ、原油価格はみんな関心がある対象なので、このケースには当たりませんが・・・


 ここで注意が必要なのは、こうした対象は短期で大幅な利益が見込めますが、所詮は、ドル資産の代わりに一時的に買われているだけで、ずっと持っていれば、大幅に反落する憂き目に遭う覚悟が必要です。


 結局は、急がば回れ。1ドル=110円前後で安定している時こそ、短期の利益を期待せず、ジックリとドル資産投資に取り組むことをお勧めします。「ドル資産は安全・安心だから・・・」といって、割高なときに求めることは避けたいですね。