米ドルは1ドル=117円を割り込み、115円38銭まで円高が進行し、現在は115円後半の動きになっています。115円33銭がチャート上では重要なサポートラインらしいですが、115円を一気に割り込んでいく可能性は少なく、割り込むにしても、ジリジリと円高水準を切り上げていく形だと私は想定しています。
 1ドル=115円は日本企業が業績見通しを立てる前提にしている為替水準。これ以上の円高進行は日本企業の業績に赤信号を点します。119円台で円安を牽制する発言をしていた財務省筋も115円台割れ間近での発言は慎重になるでしょう。そしてドル安がここまで急伸したら、新興国、欧州各国もスピード調整を望むと見るのが妥当ではないでしょうか。
 従って、1ヶ月約5円程度円高に振れた米ドルの下げで第一段階は終了し、更に円高を目指すか、それとも新たなドルの居所を探るための円安に小戻りするのか、の綱引きに入る第2段階に入ったのではないでしょうか。
 私はこれまでのスタンス通り、これ以降の円高は外貨投資のチャンスと考え、115円、114円、112円の機会があれば、長期投資で外債投資をするための為替を外貨MMFでじっくり手当したいと考えています。
 
 それにしても、元国家保安委員会KGBスパイが「放射性物質」で暗殺された話、びっくりですね。なにやら、95年に起きた地下鉄サリンのオウム真理教が起こした事件を思い出しました。劇場がかっていますね。もしロシア政府が本当に関与しているのであれば、最近時折問題になる豊富な資源を背景にした威圧行為など、近隣諸国を信じられない、孤立した国家の焦りを感じます。これはユーロが抱える大きな不安定要因だと思います。