投資の世界は、昨日が良かったからといって今日が良いとは限らないし、今年が良かったからといって来年が良いとも限らない。


 昨日や今年を振り返って、今日や来年がどうなるかの検証が大事です。昨日を踏まえた今日、今年を踏まえた来年がどんな動きになるのかを想定した上で、どんな手立てを打つべきかが大事になります。


 過去の実績は参考であってすべてではありません。

「過去30年の値動きを参考にすると、来年はこんな動きが想定されます。少なくとも、最悪の事態はこの程度想定しておけば大丈夫でしょう」なんて話をする人は、想定を離れた動きになった時に頼りになる人なのかなと私は心配になります。


 1980年台とか1990年台とかと現在では投資環境が大きく変わっています。相場をチャートで語る人は現在困っています。「節目抜け」「節目割れ」とか、ある一定の水準を超えると大きな変化が加速したり、反転したりする経験則がAI(人工知能)など駆使した取引には通じなくなってきているそうです。


 経験に頼った手法が通じず、テールリスクという本来ならあり得ない程度の確率の事態に備えておく必要があります。


 今年に入ってからも、専門家が「想定外」と発した事態が何度も起こっています。異常気象も含めて、異常が日常になってきました。


 そんな環境の中で自分の資産を守っていくには、人任せにしていいわけがありません。「私はこう思うけど、どう思う?」とまず自分の考え持ったうえで人やその道の専門家に聞いて頭を常に整理するクセが今後より大事になると思います。


 政治も政治家任せではいけません。自分たちも声を上げて、政治家に緊張感を持って活動してもらわなければなりません。ちまたでは、低い投票率になると噂されていますが、それではダメな政治家を呑気にさせるだけです。高い投票率こそ、政治に緊張感を与える有効な手段です。


「私に任せなさい」。強いリーダーシップと傲慢は違います。