個人的には日経平均株価が17000円手前まで買い直される事態は納得の行くものではありませんでした。5兆円程度から始まった大型補正予算の話が30兆円まで膨らみ、同時に、黒田日銀総裁が「2%の物価目標実現までは何でもやる」とあれほど繰り返しているのだから、追加の量的質的金融緩和も同時にヤルッショと期待が高まって、日経平均株価は16000円の壁を打ち抜き、1ドルは105円の壁を打ち抜きました。


 ついこの間まで超弱気に転じていた株式関係者は、「トレンドは変わった。取り敢えずは18000円までの上昇は見込める」とポケモンゴーゴーと強気に転じた人も出てきました。


 それもこれもカギは、黒田日銀が現在のマイナス金利付き量的質的金融緩和をさらに進めるかどうかにかかっています。私は、この一発を日銀が放ったら「材料出尽くし」、放てなかったら「失望で反落、再び無気力相場に戻る」と、一発を撃とうが撃つまいが、期待だけで株高が進む展開は終止符が打たれるのだと思います。


 いよいよ、黒田日銀総裁の言動と行動が一致するものかを試される日銀決定会合は今週の木曜日と迫ってきました。


 日銀に対する過剰な期待ははげて、日銀は主役からできることをするサポート役に回り、政府が行うと公約していた成長戦略を進めるための山積した障害を取り除いていく具体的な取り組みに焦点が当たる展開になればと期待します。


 黒田日銀総裁は2018年3月までの任期を意識して、この金利の異常事態を収束していく意志をそろそろ示すべき時期に来たと思います。「あの人ずっとホラを吹いて、次の日銀総裁のなり手がしばらく出てこなかったね」という話は勘弁です。