何とも皮肉な話ですが、日経新聞の朝刊で、米ドルが米経済指標の好転を受けて、ドルが買い戻され、市場参加者には130円までの円安を予想する声もあると紹介した途端に、円の独歩高の展開になっています。米ドルは119円67銭から118円割れ、ユーロは158円04銭から154円36銭、豪ドルは94円95銭から92円42銭まで円高になりました。
 気がつけば商品相場は昨年7月からだらだらとした下げ基調が続き、一向に上昇基調への兆しは見えません。商品相場の動向は景気の実体をいち早く察知するための指標として注目されているわけですが、これまでの動きを見る限り、世界的な強い景気は一旦ピークをつけ、そして再度山があるのかを様子見しているようにも見えます。
 もし商品相場が一旦景気のピークをつけた証しだとすれば、現在起こっている株高・不動産高は実体があるものではなく、ただ世の中で運用に困った資金が金余りとなり、割高・割安のモノサシもなく買い漁っているだけ、という可能性もあります。
 株の専門家の日経平均株価の高値予想には18000円、18500円が多く、希望的観測で2万円以上を掲げている人もいます。現在の日経平均株価17000円が18000円になったところで、6%弱のリターンです。現在の水準で株価リスクを負って6%のリターンは見合うのでしょうか。
 東証リート指数はついに2000台乗せ。賃料収入を主たる配当とするJリートが昨年の6月の1535から、なんと3割も上昇しているわけです。株高・リート高は、日本だけの現象ではなく、世界的な現象です。グローバルな金余り現象。
 しかし、専門家の多くは「バブルとは言えない」とコメントします。
 一方向を見つめる目が多いのが非常に気になります。「現在の水準は高いよ。だけどチャンスは逃したくないから私は買うよ」と、明日から急落しても当たり前に受け止められる気構えが大事だと私は思います。
 何を買ったらよいかわからないと悩んでいる人、悩むぐらいならやめておきなさい。こんなときこそ、勝てると思ったときに参加しましょう。