現在は資金運用に困っている人があふれています。自分で運用し失敗して懲りた人、懲りたという人の話を聞いて運用は難しいと思っている人が、プロという看板を信用して他人に運用を任せるケースが増えています。
 しかし大事な資金の運用責任はあくまでも本人であり、安易に人に任せっきりにするべきものではありません。どんな使われ方をするのかを理解した上で預けるのが前提です。預けたお金は結局、その人が運用しているのではなく、ただ仲介して手数料を取っているだけで、運用のプロではないのかも知れません。預けたお金の使い道を確認することは、自分の資産が活きるかどうかの可能性の確認でもあります。
 政府は地域を限定して規制を緩める構造改革特区で、自治体や企業の提案を第三者機関である「評価委員会」が審査・評価する仕組みを設けると発表しました。これまでは省庁間の協議で審査していたので、既得権益団体との調整が難しく「特区提案」が認められないケースが多かったためです。今後は「評価委員会」が審査し、特区として求めたものは原則実現させるということです。そもそも、これまでの省庁間で調整する仕組みを選択した時点で、政府の本気度を疑います。廃案にされるものが多くなるのは目に見えていたことです。支持率が低下し、政府が危機感を持つのは良いことです。
 夕張市財政破綻の話が出たときから、破綻した地方都市の再生モデルとして特区を利用する案が出ていました。世間の関心も高く、再生内容が現実的な提案であれば、資金的な支援を考えるファンドなど投資先に困っているところはたくさんあるでしょう。知恵があり、それを支える資金がある。政府や県、市町村は、「知恵と資金をいかに結びつけ呼び込むか」の仕組み作りを自ら積極的に行うことが必要だと思います。
 夕張市再生の道は未だに見えません。夕張市住民の個々人の努力では限界があります。夕張市再生の道を見えにくくしているのが、政府、県、市町村のつまらない縄張り意識であったり、必要性のない規制であるとすれば、大問題です。民の活力を奪う仕組みがあれば、緊急事態でもあり、即見直すのが当たり前です。「知恵」「資金」があるのに利用できない。障害があるとしたら、何が障害なのかを地域住民にオープンにして、新しい知恵を出すことが重要だと思います。