注目されていた政策金利。引き上げを決定するには時期尚早と、据え置きが決定しました。これによって、来月はまた改めて、金利引き上げ問題に市場は揺さぶられることになりました。
 もし日銀は来月も引き上げる方針で動くというのであれば、今月スパッと上げたら良かったと思います。逆に来月も、今月のようにただお騒がせして上げないかもしれないというのであれば、何故日銀は年末から「上げる」と騒いで市場を混乱させたのでしょうか。日銀の完全なミスリードでした。
 小泉前首相がついていたのは、閣僚内に竹中氏、日銀に福井氏という、サラリーマンではなく、職責に頑固なぐらい信念を持った2人が同時に存在し、金融・財政を任せることができたことです。しかし竹中氏が去り、福井氏にも以前の神通力がなくなってしまったようです。政治が国民の顔色を見たり、独立性が確保されているはずの日銀が政治の顔色をみているようじゃ、市場は何を投資のモノサシにしたらよいのでしょうか。
 私はここまで日銀が騒いで利上げを主張したわけですから、政治が何を言おうと日銀の判断を一枚岩で貫くことを期待しました。そして堂々と説明責任と結果責任を果たしてもらいたいと願いました。今回の政策金利を決定するプロセスは、とても納得がいくものではありません。今後、日銀のコメントを重く受け止める人はいなくなります。日銀が「金利を上げない」と言っても、信じる人はいません。この傷ついた信用を回復するには相当時間がかかるでしょう。
 ましてや、政策金利の据え置きが事前にリークされていたというのが事実であれば、国家の体を成していません。あきれるばかりです。結果に浮かれず、日銀、政府は事後の説明に尽くしてもらいたいと願います。通貨円の安定が守られるか心配です。