今年の暖冬は半端ではありませんね。今月に入ってセ氏10度を超える日が本日で22日目。過去最高が昨年の10日間ですから、桁外れです。しかも、2月も引き続き暖冬だということ。これは冬物衣料の売れ行きは大変と心配していましたが、誰の目にも明らかな暖冬が昨年から続いていたため、百貨店や専門店では早くから「春物」に切り替えて、売り上げが前年を上回るところもあるようですね。このように天候状況を見て、機敏な対応が取れたところばかりではないと思います。
 「今年は初売りセールは好調だったが、その後は低調」という声がある一方、「高額商品の売れ行きが例年以上によい」という声があります。これは「一点豪華主義」が家計に浸透したということでしょうか。日頃は「発泡酒」で我慢し、週末は「プレミアムビール」。従って「安いだけでは売れ残る」「高くても価格が納得できれば買う」という傾向が顕著になってきたようです。この暖冬のさばき方で企業の中には、数少ない勝ち組と、圧倒的な数の負け組が生まれていると思います。
 
 日銀は10ー12月期の景気回復の強さを背景に利上げに踏み切りたいと考えているようですが、景気を示すデータを考慮して金融政策を決めるという前提に立てば、暖冬や鳥インフルエンザなどの影響を含めて、年末商戦、そしてその後の売り上げ動向をワンセットで捉える1−3月期まで確認する流れになり、2月の利上げはもちろんのこと、当面利上げするタイミングを失ったと私は思います。やはり日銀にとって、1月に利上げのタイミングを失ったのは大きな失策でした。
 米国は目先金利を引き下げることはない。欧州はユーロに対して円は安すぎるという一部国の牽制は入るものの、インフレを意識した金融引き締め政策に変更はない。日本には都合の良い円安は容認する人ばかりで、通貨の番人はいない。したがって、円は糸の切れた凧状態。円安の風に揺られ、円高の風に揺られ。そんな自国通貨を持ってしまった国内企業の業績は神のみぞ知る。円の価値を外人の評価に任せて良いのでしょうか。情けない状態です。