このブログでは何回も取り上げていますが、サービスの対価として自信があれば手数料が他よりも高くても私は構わないと思っています。自分がやるよりも、質が高く、時間の短縮になり、無駄がはぶけるなら、料金と比較して常に検討する価値があると思います。逆に「他よりも安くしていますから、買ってください」と、価格の安さを前面に押し出す商品や店は、「何で安いんだろう」とまず疑うことにしています。それは「安いには理由があるのは当たり前。あなたが選んだ自己責任です」と、アフターフォローが期待できないことが多いからです。
 全国各地でタクシーの値上げが急増しているそうです。値上げの理由は燃料高、設備更新、社会保険料などの負担増、賃金改善などのコスト増の吸収です。しかし消費者である利用者にとって、タクシーの需要が高まっているわけではなく、業者側は値上げによる客離れを心配しています。
 「ワーキングプア」の特集では必ず、タクシー運転手さんの苦悩が取り上げられ、苦しい事情は良く理解できます。しかし、消費者の理解、納得がない値上げの浸透はむずかしいでしょう。業者の中では、学童、高齢者、身障者を対象にしたタクシーの利用法を提案する工夫に注目する動きもあります。むしろ、こうした動きを支援し、サービスの付加価値を業界で高めていく工夫が求められているのではないでしょうか。
 値上げが労働環境の改善につながるとは、おそらく業界の人でも考えている方はほとんどいないと思います。安易な対応は、さらに袋小路に入り込んでしまうのではと心配です。