野村證券の全国の店舗にセブン銀行がATM設置するらしい。これってすごく投資家ニーズにあった試みだと思います。
現在、証券口座を開設するときに指定振込銀行を登録して、株式などの売却代金は指定した金融機関にしか振り込むことできません。したがって、その資金を別の銀行の引き落としに当てたいと思っても直接証券会社から振込が出来ず、一旦指定金融機関に振込み、着金確認後引き出して資金を入れ直す手間がかかります。
 一方、株式など証券会社で買い付けた代金を銀行の資金で充当しようと、複数の銀行から大金を引き出してまとめて証券会社に資金を振り込もうとした場合、大金を持ち歩く不安、混んでる銀行のATMで複数回に分けて送金する後ろめたさを感じている人が多かったと思います。これが、証券会社と銀行のATMが併設されることで緩和が期待できますね。
 今回のアイディアは、投資家に対してどんなサービスを行えば喜んでもらえるのかという視点が見えて拍手です。おそらく今後いろいろ課題が出てくると思いますが、是非顧客の利便性に向けて努力してもらいたいと思います。こうした試みの一つ一つが「貯蓄から投資へ」、そして「投資から貯蓄へ」の往来をスムーズにして、投資への敷居を低くしていく有効な方法になると思います。
 ところで、昨日英国は政策金利を0.25%引き上げて年5.5%にしました。ユーロは据え置き、来月の利上げを前提にマーケットは受け止めています。本来であれば、ポンド高、ユーロ高の展開になりそうですが、相場は逆。材料の一旦出尽くしにより、米ドル・英ポンドは4月18日の2.0131を天井に現在は1.98割れ、米ドル・ユーロは4月27日1.3678を天井に1.347まで急落しています。米国株式は高値で堅調、米国国債利回りは金利がなかなか上昇せず、低く抑えられています。この現象をどう捉えればよいのか。
 私は、やはり5月、6月のヘッジファンド規制強化の行方を確認するという心理から、これまでヘッジファンドの主な投資先であった英国、ユーロから米国への資金環流が起こっていた表れだと理解しています。日本株が上昇しないのも、同様の背景ではないでしょうか。この環流は「いつまで」、「どこまで」続くのかに注目です。現在は売りたくて売っているわけではない事務的な売りですが、これが「不安心理」で持つのが怖いという心理的な「売り」につながると、急落があり得ます。
 その時こそ、割安に買えるチャンスですから、その時に買える資金準備をしておきましょう。もう既に弾を撃ちきって買い余力の無いように。