景気が堅調なのか、それとも停滞に入るのか、米国経済の先は未だに見通しにくい状況が続いていますが、現在は「景気後退に入り政策金利を引き下げる」という見方よりも、「当面は景気に変調がない限り、むしろインフレの発生を懸念して政策金利を下げることはない」という見方が勝ち、ドルを買い戻し、金利は上昇含みになっています。個人的には、後者の見方を支持しています。
 昨日10年米国国債利回りは4.74%。3ヶ月ぶりの高い水準。金利で言えば妥当水準に戻ってきました。ここからさらに上昇してくるようであれば投資チャンスだと思います。為替は総じて円の独歩安。米ドル121円、ユーロ163円、豪ドルは一時100円に乗せました。
 日本人にとって、これ以上の円安は得なのでしょうか。この水準から円安になればなるほど、円高へ向かったときの反動が大きくなります。この程度の円安で止まれば、せいぜい円高があっても112円程度では収まるのではないでしょうか。個人的にはこれ以上の円安を望むよりも、為替が安定してくれることを期待しています。
 2008年3月期の決算見通しにおける大企業の平均為替想定レートは113円85銭。平均採算レートは106円60銭。内訳では製造業が106円10銭、非製造業110円70銭だそうです。
個別企業で見ると、多くの企業が米ドル115円、ユーロ150円を想定為替としています。
 現在の水準で推移していれば、円高に振れたとしても企業の利益は確保できそうですね。昨年度は為替メリットを享受した日本企業ですが、今年度はいかに為替デメリットに対して抵抗力を付けるかが課題になりそうです。
 世の中の大抵のことは「なって欲しくないこと」が現実になります。そのとき、どう受け止めて対処するかが大事です。おそらく現場で活躍するメーカーが想定した為替は意味がある数字でしょう。したがって今年度は米ドルは115円、ユーロは150円になるのでしょう。相場は行き過ぎるものですから、更に円高が進行する場面もあり得るのでしょう。そのときが必ず来ることを前提に今の内から準備しておくことをお勧めします。