不動産投信がミドルリスク・ミドルリターンと言われているけど本当?私がずっと疑問に思っていることです。
不動産投信は大きく上下する可能性が小さい賃貸料を分配金の原資としているため、リターンの数字に大きな振れもなく、しかも低金利時代では魅力的な水準にあるというのが魅力。でもリターンの実績を振り返るとどうだろう。すごいリターンの数字になっています。不動産投信のインデックスである東証リート指数で言えば、3年で倍、1年で50%も上昇している。これってミドルリターンの範囲でしょうか?明らかにハイリターン。たとえば東証一部株価指数(TOPIX)は同じ3年で60%弱、1年で5%程度の上昇です。不動産投信のほうが、う〜んと上昇していることがわかります。
 株以上の上昇示した不動産投信をそれでは株として見てみましょう。株式でいう一株利益は分配金です。たとえば、一番古くから上場し実績もネームバリューもある日本ビルファンドを例に挙げると、予想分配金は18700円ですから1年間では倍の38000円とします。株価は先週末198万円。PERは株価198万円÷一株利益3万8千円で計算すると、なんと52倍。今時成長株でもこんな高いPERは少ない。次に財務内容から見た割安度を測るモノサシである一株純資産、いわゆる解散価値を見ると。・・・。日本ビルファンドが所有する不動産鑑定価値から借入金を差し引いた純資産でいうと70万円程度。株価が解散価値の何倍であるかを見るPBRで2.8倍。PER52倍、PBR2.8倍の株式がどうしてミドルリスク・ミドルリターンの株式と言えるのだろうか。正直おかしいと思う。そして外人投資家はそんな日本の不動産投信を見て、海外のものに比べればまだ割安という。どんだけ海外のリートは割高なのだろうか。
 それでも不動産投信は今後も、上がるから買う、買うから上がるを繰り返していきそうな気配。ピカピカの銘柄日本ビルファンドでさえ、この水準。玉石混淆と言われている不動産投信。もはや初心者向けの金融商品という位置づけ自体無理があると私は思うのですが。みなさんは い か が お考えでしょうか?
2005年から不動産投信は割高であると喚いていた前川でした。