最近、「右から左に受け流す」という歌がはやっているようです。「きっとそういう落としだよなあ」と期待したとおりの落としなのですが、やっぱりおかしいですね。現在注目されている金利の先行きの話も同じように思えます。「あーやっぱり」という反応になってきました。
 つい最近まで「景気減速の兆しがある中で金利引き上げはもってのほか」という論調の中で政策金利の引き下げが噂され、「でもインフレ懸念がくすぶっている現状で引き下げはないでしょう」という声は無視されていました。 しかしここにきて、金利の見方は逆転し、今度は「金利がどこまで上昇するか」という議論が起こっています。個人的には、景気の腰を折らず、しかもインフレをけん制しなければならない、難しい金融の舵取りが求められている中で、過度な金利低下期待や金利上昇期待を野放しにすると、市場が暴走するため、それを必死に止めようとしているのが金融当局の姿だと思います。今回は過度な金利低下期待が出始めたので、それを止めただけ。今後景気の腰を折りかねない金利上昇期待が出てくれば、当然また止めに入ってくるはずです。したがって、ここから相場の行き過ぎに向かうのであれば、金利上昇を必要以上に恐れず、金利上昇を味方につける投資スタイルはないのかと、考えると良いのではないでしょうか。
 たとえば魅力の薄かった日本の円金利も確定運用で1〜2%運用ができるようになりました。外債投資では5.5〜7%程度の利回りが期待できるようになっています。金利上昇懸念が強くなれば、これまで割高で投資対象でなかったものも下落して買いやすくなるかもしれません。「右から左」、「左から右」に受け流せる人であればよいのですが、その間に挟まって悩む人であれば、その都度「参加するのか」「様子を見るのか」を確認する余裕を持ちたいものです。
 私は心配するほど金利が上昇する場面が今後あるなら期待したいものです。