専門家の戸惑いが続いています。機関投資家の代表である生命保険会社の中には、「円高、円安にかかわらずこれから外国債券を買う」と言い出すところがありました。「いつまで円安が続くのか」と当初あきれて為替相場を眺めていて、「押し目はないのか」と円高になる場面を待ちわびて、「円安に乗り切れなかった」とプロである身を責めて、焦っています。「どこまで円安になるのかわからないから、更に上がってしまう保険のために買う」という大義名分を付けました。こうなると相場は糸の切れた凧状態。「本当は買いたくないんだけど、相場観では買いではないんだけど、万一の保険のためなら仕方ない」。こうして今まで売っていた人が、様子を見て、そして買いに動き出せば、売る人が不在になり、相場は青天井。値段は相場に聞いてくれ。ヘッジの波が収まるまで上がり続けます。
 中国株も、韓国株も同様です。買いの原動力は「上がるから買う。買うから上がる」の個人投資家のパワーです。どこまで上がるのでしょうか。「自分よりももっと高いところで買う人がいる」と信じるムードで上がっているわけですから、思いの外高いところで売れるチャンスがあるかもしれませんし、今が天井近辺なのかも知れません。
 今大抵の人は「急に下げ相場になる訳じゃない。逃げる場面はいくらでもある」と思っているでしょう。しかし過去のバブルの経験で「良いところで売り抜けることが出来た」と語る人は私の回りにはほとんどいません。
 中国の株式投資をしている個人投資家の映像を見て「バブルじゃない」という言葉を聞く度に、90年代の不動産バブル当時を思い出します。バブルの機会を活かそうと積極的に参加するのか、つかず離れずで付き合っていくのか、それとも惑わされず近づかないのか。スタンスをその都度確認しないと、振り回されて悩むか、思わぬやけどを負ってしまいますよ。シートベルトを締めてぇ・・・。後ろの席の人もですよゥ・・・。