国際通貨基金(IMF)が30年ぶりに為替政策の監視を強化すると表明し、貿易不均衡を広げるような為替相場の是正を促す姿勢を鮮明にしました。これを受けて、すかさず米自動車協会は円安を監視しろと声を上げ、日本でもこれまで「市場が決めること」とだんまりを決め込んでいた財務省高官が「為替動向を注意深く見守っている」と円安を牽制する発言をしています。米ドルで言えば、125円越えを意識して円安が加速するのを牽制し始めたという見方もあります。
 これにより、124円台に乗せた米ドルは123円割れ、167円目前まであったユーロは165円前半、105円台に乗せた豪ドルは103円半ばまで円安の修正が入っています。当面一段の円安期待は後退し、後は円安修正がどこまであるかが注目点です。
 市場は今、破綻寸前のベアスターンズ傘下のヘッジファンドのようなところが他にもあるのではないかという疑心暗鬼の中にあります。ちょっと動揺しただけで円の巻き戻しにおびえるほど極端に多い円独歩安に賭けた大量のポジション。「通常であればこの程度で収まるはず」と常識で戦うプロの投資家ほど、最近の動きは予想が難しいと嘆いています。
 個人的には「円高に振れてくれればチャンス」とながめていますが、為替動向はどちらに流れるでしょうか?円から外貨、もしくは外貨から円に換える時期を待っている人は、今のうちに「いくらだったら実行する」と決めておいた方が良いと思います。そんなに長く、都合の良い円安水準、円高水準でとどまっていることは期待できないと私は考えています。
 それにしても、今の日本には通貨の番人を期待できる人はいませんね。なんと発言の軽いこと。日本の通貨であっても主導権は完全に外人に握られているようです。