昨日7月1日に香港が英国から中国に返還されて10年になりました。当時香港経済はバブルに沸いていましたが、返還を境にアジア経済危機に見舞われ、経済は一変し長期低迷。2003年には新型肺炎、SARSの発生で観光客は激減で追い打ちをかけられて、市民のマスク姿が印象に残っています。その後中国の景気に力強さが増し2003年秋口からの「香港の中国化」が強化されるにつれて再び香港経済は輝きを取り戻しました。
 1997年香港返還と同様に、2008年北京五輪は経済の活性化を期待する大きなイベントです。大きなイベントを期待した前のめりの需要が投資を誘発し、さらに需要を作り出す好景気を演出します。しかし宴(うたげ)は必ず終わりがあります。宴前には必ず「バブルだ」、「バブルじゃない」という議論が発生し、「今回はちがう」と声高に言う人がいます。
 今がバブルの手前か、盛りか、越えたのか、は後にならなければ誰にもわかりません。でも過去を辿って今を見れば、過去に比べて割安になっているのか、割高になっているかの様子を知ることは誰にでも可能です。暗闇で前を進むときも、後ずさりをするにも、前に手を伸ばし、足下を探るものです。「割安ではない」、「割高かも知れない」と思ったときには、ただ「えいっ!やっ!」と思い切りの良さだけで突っ込んでいったり、恐いから目を閉じて突っ走ったりしては危険です。手を伸ばして、どんなリスクが先にあるのかを予測しながら、足下に変化はないかと注意して歩くことが必要でしょう。「暗闇で神経を使うのはかなわない」という人は、不安なものは取り敢えず下ろして、再びチャレンジする気になるまで明るい世界で休むのも一案です。
 全部勝とうとすると辛くなる相場。上がり下がりを全て取るのは常人には無理です。中途半端なところで参加をすると、「なんであんな中途半端なところで買ったのか、売ったのか。やっぱり思った価格まで下がったじゃないか、上がったじゃないか」とポジションを持っている限り、ストレスになります。そんな暗闇の中、嫌ですね。ぞっとします。
 「いくらだったら買う」、「いくらだったら売る」と決めたら、明るいところに出てすっきりしましょう。綺麗な空気を深呼吸すれば、酸素が脳に回り活性化され頭が冴えてきます。疲れ気味の方にお勧め。相場はあなたが見ていなくても淡々と動いています。自分にあったバブルとのつきあい方をしないと、心身の健康は保てませんよ。