「何でこんな割高なのに買われるのか?下がれば買いたいと待っているのに」。これは下がれば買いたいと願う「買いたい弱気」の人がよくつぶやく言葉。こういう気持ちになると、買うまで株価が気になってしようがない。ストレスになります。
 そしていざ、「えい、やっ!」と買ってしまうと「高いところで買ってしまったのではないか。もっと待てば良かったかも」と不安になり、そこから下げると「やっぱり下で買えたじゃないか」と、待てなかった自分を責めてしまう。高いところで買ったと思うから、利益が出たら急いで売ってしまう。そこから更に株価が上がると「何でこんな高いところでみんな買うんだァ?」と、今度は早めに売ってしまった自分を責めてしまう。こんなふうに、買っては後悔、売っては後悔する投資なんか、やらない方がましと目を他に向けようとするが、投資に参加していない自分にストレスを感じてしまう。まことに投資は厄介なものです。
 今は割高だと知りながら、やらないとストレスが残り、やらないことで我慢が限界となって衝動的に「何でこんなところで買ってしまったんだ」と将来暴挙に出そうな人。そんな人には、余り我慢しろ、様子を見ろと、投資を無理に止めるとかえって後悔する結果になりかねません。
 買わないことがストレスなら、買った途端に2割下がっても後悔しないような額で投資を始めるのも選択です。買えば、「割高だけどもう少し売るのを待ってみよう」と思っている人の気持ちが理解できるかも知れません。「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」。
 自分は割高だと思うけど相場が間違っていると、水準に文句を言っても始まらない。相手心理を理解するために少額だけ買ってみるんだと、割高だと思うけど今買う大義名分にしてみる。買わないストレスを沈める方法のひとつです。暴走しそうな自分がいたら、ガス抜きになるかもしれません。
 できそうできないことではありますが、ここまで気持ちが煮詰まっていると投資に大事な平常心を欠き冷静に判断することが難しい状態にあるわけですから、気持ちがリセットして落ち着くまで相場から離れることできれば、それに越したことはありません。